子どものため、子どものためと唱えながら過保護に走る親がいる。
過保護とは過干渉でもあり、これによって子は自立が難しくなる。
この種の子供たちが突然信じがたい暴走をはじめるとき、事件は起きる。
酒井法子事件にも同じ匂いを感じた。
タレント管理という言葉がよく使われるが、
10代から芸能界で働きはじめるアイドルたちの自立を阻害しているような気がしてならない。
一種の人権侵害ではないかと思うのだが、社会は彼らを半人前扱いしてよしとしているようだ。
当のタレントたちがまた、「親」離れしていない場合が多いせいでもある。
ただ、親と言っても所詮は金の繋がりだ。
タレントの真の意味の自立を、所属事務所は好まない。
酒井は、14才からプロダクション社長宅に住み込みで働いてきた。
幼少時に両親が離婚し、母親とは4才で死別、父親は再婚して、彼女が18才の時事故死する。
腹違いの弟は、父同様のやくざ稼業だという。
30代になった彼女の真の自立に必要なしっかりとした世界観を与えるどころか
転落へと導いた男。
青山のプレイボーイは、彼女にとってどれほど輝きがあったのだろう。
彼女が自分自身に甘えていたのは確かなことだ。
ただ、実のところ彼女に本当に甘えられる人はいなかったし おそらく今もいないのだろう。
そんな彼女が、母でもある現実に胸が痛む。

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