2009年2月20日金曜日

広告価値

業界通の知人によると、朝日新聞の実売部数は560万、読売のそれは750万だという。

押し紙問題が表面化するにつれ、媒体価値の下がりつづけている新聞だが、
その取材・調査・分析・編集能力は、一朝一夕には手に入らないものだ。

私たちはブログを中心とする多様なニュースと情報分析の手段を持つようになった。
新聞で得られる深い情報は極めて限定的なものだし、
新聞媒体の持つ「大衆へ知的プライオリティを与える力=ブランド力」に
昔日の面影はない。
ネットを通して、あふれるほどの知的満足感を得られる時代なのだ。

しかし、通信社の配信だけでは知りえない世界・社会構造というものがある。
ブロガーと呼ばれている人たちがどうしたって掴みきれないものがある。
取材そして調査検証。
世界を、現場を突き抜けること。
リアル・現場主義。

新聞記者の価値は依然として取材力にあるのだ。

日本新聞協会によると、総収入に占める広告費の割合は30%、
人件費比率は22%で、
この数字は、ネット無料配信の可能性を探る一助となるのではないか。
用紙代も印刷費もゼロになるのだから、経費をどうするかは残るにしろ
広告だけで食べることも、あながち不可能とは言えない。

情報の価値は、広告価値のことだ。
その価値はこの先、メディアによって
エルメスとユニクロほどの価格差となって現われてくるような気がする。

広告不況に突入と言われるが、
1997年度と2007年度を比較すると、
GDPは同じでありながら
総広告費は17%も伸びている事実も付け加えておきたい。

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